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のんびりYOGA と Natural life in Hamburg

日独でYoginiナース、助産師&保健師。ハンブルグにてヨガクラス運営中。月1の日本人ママのための赤ちゃんサークル運営中。ベジタリアンでナチュラルな生活と医療情報をお届け中です。

のんびりヨガ×ハンブルグ

ドイツでの妊娠生活☆母子手帳の翻訳④妊婦への生活アドバイスについて

ドイツ母子手帳の読み方とポイント

前回から母子手帳の翻訳と助産師による注目すべき項目や説明をアップしています。
■はじめの1ページと、日本と母子手帳の違いについては下記からご覧いただけます。

yogaflower.hatenablog.com ■2~4ページ、妊娠中の感染症検査についてはこちら yogaflower.hatenablog.com■5ページ目前半、問診項目とリスク妊娠の管理についてはこちらyogaflower.hatenablog.com■5ページ後半、妊婦へのアドバイスについて

Beratung der Schwangeren

妊婦へのアドバイス

医師からの妊娠経過に関してのアドバイスが行われます。 

 

a) Ernährung, Medikamente,Genussmittel

a)食事、薬、嗜好品

☆魚に注意

タバコやアルコールは、もちろん避ける必要がありますが、ドイツでは生魚も食べないように指導されます。鮮魚の新鮮度は日本とは違うので、生魚には注意しましょう。

私のかかりつけの婦人科Drには、「日本人には辛いけど寿司はダメね。」と言われました。

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またマグロなどの大きな魚には水銀の心配もあります。日本の厚生労働省でも指針を出しています。詳しくは下記をご覧下さい。

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/dl/100601-1.pdf

ドイツでよく食べられているツナ缶やサケ、サバには水銀の心配はないとされています。 

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☆生ハムやチーズ好きの方はリステリア菌にも注意を

●リステリア菌とは?

リステリアは、他の一般的な食中毒菌と同様に加熱により死滅しますが、4℃以下の低温や、12%食塩濃度下でも増殖できる点が特徴です。欧米では、ナチュラルチーズなどの乳製品、生ハムなどの食肉加工品、スモークサーモンなどの魚介類加工品、コールスローなどのサラダなどでリステリアによる集団食中毒が発生しています。  

 

●症状は?

成人は感染しても軽症、またはインフルエンザ様の症状が出るため判別がつきにくく、妊婦が感染した場合には胎児へ移行し流産等、妊娠経過に影響が出ることがあります。

 日本よりもハムやチーズを食べることが多いドイツの生活では特に注意してください。

 f:id:yogaflower:20160810150001j:plain

●リステリア食中毒の主な原因食品例
・生ハムなどの食肉加工品
・未殺菌乳、ナチュラルチーズなどの乳製品(加熱をせずに製造されるもの)
・スモークサーモンなどの魚介類加工品
 ●家庭での予防方法
・生野菜や果物などは食べる前によく洗う。
・期限内に食べるようにする。
・開封後は、期限に関わらず速やかに消費する。
・冷蔵庫を過信しない。
・冷凍庫で保存する。
・加熱してから食べる。

この予防法はリステリアだけでなく、ほかの食中毒にも有効です。
 
b) Tätigkeit/Beruf, Sport, Reisen
b) 日常生活/仕事、スポーツ、旅行
 
●仕事は?
日本と同様に法律で定められています。なるべく早く職場に報告をして、何かあった場合にすぐに対処できる環境を整えましょう。 

例えば、看護師としてハンブルグ大学病院に勤務した私の場合、夜8時以降の勤務、採血やオペ室、感染隔離された病室への立ち入り、皮膚科、婦人科での勤務、5キロ以上のものを持ち上げる等が禁止されました。
さらに、産業医との面談が設けられ業務変更や健康管理指導が行われました。
これは日本の大学病院よりも徹底して母子保健指導が行われていると感じた経験です。
 
オフィスワークの場合には、制限される業務は少ないかもしれませんが、すぐに上司に報告し環境の調整をしましょう。
ドイツでは、労働者の権利意識が強く、休みを取る場合にもあまり周りの空気を読んだりする必要はありません。
もちろん妊婦は病気ではありませんが、常にリスクし備えておきましょう。 また、経過によっては自宅安静などの指示が出る場合もあります。
 
 ●スポーツ、マタニティエクササイズについて f:id:yogaflower:20160810150227j:image
医師に許可を取り、経過に問題のない場合には参加をお勧めします。
妊娠中、大きくなるお腹と身体のバランスを取るために、背中が反り腰痛の原因になりやすくなります。運動をして筋肉や関節を伸ばすことはとても有効ですし、股関節の柔軟性も非常に大切です。

ハンブルグでは、ヨガやピラティス、マタニティビクス、スイミングなどのクラスを受けることができます。スイミングは、ドイツのプールはやや気温が低いので日本人の私には寒かったのですが、クラスに出席することで近所の妊婦友達を作ることができました。ヨガは、毎日続けることでリラックスと呼吸の練習もすることが出来ました。

 ●旅行 

日本に里帰りを希望する場合には、あらかじめ担当医に相談をしましょう。一般的には妊娠中期に帰ることが、多いです。妊娠後期に入ると航空会社の決まりにより搭乗できない場合がありますので、航空会社にお問い合わせください。  

 

c)Risikoberatung

c) リスク管理 

d)Geburtsvorbereitung/Schwangerschaftsgymnastik

d) 出産準備コース/安産体操母親学級や出産準備コース

助産師が個人で行うコースや、病院で行われているものがあります。ドイツでは担当の助産師を探す必要があるので、その方から情報得たり、クリニックにも案内を得ることができます。

☆担当助産師とは?
ドイツでは、日本とは違い産前~産後に助産師が各家庭を訪問する制度が健康保険内でカバーされています。

しかし近年では訪問助産師に対して、何かあった場合にかけておく保険料の大幅な値上げがあり、訪問助産師の数が減少しています。そのため、妊娠初期から担当助産師を探す必要があります。自宅の近所に住んでいる方を探さなくてはなりません。

 

HPで連絡先を探すことができ、英語対応のクラス、ハンブルグでは日本語のクラスも助産師川手直美さんにより行われています。詳しくは下記をご覧ください。

yogaflower.hatenablog.com

yogaflower.hatenablog.com

 

e)Krebsfrüherkennungsuntersuchung

e) がん早期発見検診 

子宮頸部の細胞をとって調べる検査。妊娠中は症状が進行しないことが多いので、初診時に問題なければあまり心配はいりません。

 

f)Zum HIV-Antiköpertest

f)HIV抗体検査 

検査を行った場合、結果は個人情報の観点から母子手帳には記入されず施行された事実のみが記載されます。

 

g)Zur Zahngesundheit

g)歯の健康について   

「妊娠すると口内環境が荒れる」と言われているように、ホルモンバランスの乱れと関係があると言われています。また、間食や食事の回数も増えるため、食物残さが増えます。それに加えて、唾液の分泌量が減少するため、虫歯 菌の出す酸を中和して洗い流す働きが悪くなるので虫歯になりやすくなります。

セルフケアも重要ですが、妊娠 期間中に定期的な検診ケアをしてもらうことが大切です。

初期では体調が不安定なこともあるため、妊娠中期 の間に済ましておきましょう。