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のんびりYOGA と Natural life in Hamburg

日独でYoginiナース、助産師&保健師。ハンブルグにてヨガクラス運営中。月1の日本人ママのための赤ちゃんサークル運営中。ベジタリアンでナチュラルな生活と医療情報をお届け中です。

のんびりヨガ×ハンブルグ

ドイツでの妊娠生活☆母子手帳の翻訳③リスク妊娠の管理と問診項目について

ドイツ母子手帳の読み方とポイント

前回から母子手帳の翻訳と助産師による注目ポイントを掲載しています。
■日本とドイツの母子手帳の違いと1ページ目

yogaflower.hatenablog.com

 ■2~4ページ(妊娠期の感染症血液検査結果について)

yogaflower.hatenablog.com

 

f:id:yogaflower:20160809182540j:image

 ■5ページ(前半)一般的な問診項目について。細かく見ていきましょう。

●Alter

●年齢

またドイツの第1子の平均出産年齢29,5歳(2014年)日本は30,1歳(平成23年)になります。

Staat & Gesellschaft - Geburten - Alter der Mutter - Statistisches Bundesamt (Destatis)

結果の概要|厚生労働省

 

●Gewicht vor SS-Beginn

●妊娠発覚時の体重

妊娠中のドイツと日本の体重管理の方法は大きく違います。

日本の体重管理の方がはるかに厳しく、ドイツではかなり寛容です。

体質や食生活の違いからも、ドイツ人妊婦さんは日本人よりも大きい印象です。

しかし、BMIによって適正な体重増加の目安を知ることで、妊娠中も健康的に過ごしたいものです。

 

☆BMIとは

BMIとは体格指数といい、計算の仕方は妊娠前の体重(kg)を身長(m)の2乗で割るだけです。こちらのサイトで自動で計算することができます。

BMI 計算(自動)方法

BMI値が18未満の人は、妊娠中の理想体重の増加は約10〜12kg、BMI値18〜24の人は、約7〜10kgの増加、BMI値25以上の人は、5〜7kgの増加が理想的です。

 

●Größe

●身長

身長30センチ以上の差がある場合では、経過によっては帝王切開を進められることもあります。本人の身長や骨盤の大きさ、胎児の大きさにもよって医師が判断していきます。

 

●Gravida  ●Para

●妊娠回数   ●出産回数

 

●A. Anamnese und allgemeine Befunde/Erste Vorsorge-Untersuchung

●A. 病歴および一般所見/初検診

 

1.Familiäre Belastung(z.B. Diabetes,Hypertonie,Fehlbildungen,genetische Krankheite,psychische Krankheiten _____)

1.疾患の家族歴(例 糖尿病、高血圧、奇形、遺伝子疾患、精神疾患 ____)

妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病などのリスクを管理する為の項目です。

 

2.Frühere eigene schwere Erkrankungen(z.B.Herz,Lunge,Leber,Nieren,ZNS,Phyche) ggf.welche ____

2.過去に罹患した重篤な病気(例 心臓、肺、肝臓、腎臓、中枢神経系の 病気(脳、脊髄)、精神疾患____)

妊娠すると血液循環量が増えるため心臓や腎臓に負担がかる等、合併症妊娠の管理が必要でとなります。

 

3.Blutungs-/Thromboseneigung

3.出血性素因/血栓性素因があるか

 

4.Allergie,z.B.gegen Medikamente

4.薬剤アレルギー

 

5.Frühere Bluttransfusion

5.過去の輸血歴

 

6.Besondere psychische Belastung(z.B.familiäre oder berufliche)

6.特別な精神的負担(例、家族または職業的)

 

7.Besondere soziale Belastung(Integrationsprobleme,wirtsch. Probleme)

7.特別な社会的負担(移住問題、経済的問題)

 

8.Rhesus-Inkompatibilität (bei vorangegangenen Schwangerschaften)

8.過去のRh妊娠不適合妊娠

 

9.Diabetes mellitus

9.糖尿病

血糖値をコントロールすることが第一になります。コントロール不良の場合には流・早産や巨大児出産など、母子に大きな影響を及ぼすため、内科との総合的な管理が必要です。

10.Adipositas

10.肥満

 

11.Kleinwuchs

11.小人症

 

12.Skelettanomalien

12.骨格異常

 狭骨盤と診断された場合には、自然分娩が難しい場合があります。

13.Schwangere unter 18 Jahren

13.18歳未満の妊婦

 

14.Schwangere über 35 Jahren

14.35才以上の妊婦

 ドイツでも高齢出産の定義は35歳で、増加傾向にあります。さらに西側と東側には差があり、西側の方が年齢が高いのが特徴です。

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15.Vielgebärende (mehr als 4 Kinder)

15.多経産婦(過去4児以上)

 

16.Zustand nach Sterilitätsbehandlung

16.不妊治療歴

 

17.Zustand nach Frühgeburt

17.早産歴

 過去に「子宮頚管無力症」と診断された場合には、今回での妊娠でも子宮頚管縫縮術(頚管を絞る手術)を行う可能性があります。

18.Zustand nach Mangelgeburt

18.低体重時の出産歴

 

19.Zusatnd nach 2 oder mehr Fehlgeburten/Abbrüchen

19.2回以上の流産、中絶歴

 全妊娠の10~15%で起きている流産ですが、2度続くのは偶然の範囲内です。

(3回以上続いた場合には、何らかの原因があることも考えられるため、検査が行われることがあります。)

20.Totes/geschädigtes Kind in der Anamnese

20.障害をもつまたは死産児の出産歴

 

21.Komplikationen bei vorausgegangenen Entbindungen ggf. welche ____

21.過去の出産時の合併症

 

22.Komplikationen post partum(parturition) ggf. welche ____

22.出産後の合併症

 

23.Zustand nach Sectio

23.帝王切開歴

前回帝王切開手術後の2回目の妊娠の場合には今回の分娩方式を決めるためにも非常に重要です。帝王切開後の経膣分娩をVBACといい、ドイツは日本の病院よりもトライする先生が多いと感じます。
メリット、デメリットがあるため、妊娠経過により担当医師と相談していきましょう。

24.Zustand nach anderen Uterusoperationen ggf. welche _____

24.その他の子宮手術歴

 

25.Rasche Schwangerschaftsfolge (weniger als 1 Jahr)

25.前回の妊娠との間隔が短い(1年未満)

出産を終えると6週間ぐらいで子宮は元の状態に戻りますが、短い期間での再度の妊娠は母体と子宮の健康にリスクを及ぼします。

さらに帝王切開の場合には子宮破裂などのリスクが生じます。

26.Andere besonderheiten ggf. __________

26.その他特記事項

 

●Nach ärztlicher Bewertung des Kataloges A liegt bei der Erstuntersuchung ein Schwangerschaftsrisiko vor

●医師の初診(1-26番)の結果、リスク妊娠と考えられる。

 これらの問診項目を総合的に判断し、リスク妊娠の早期管理を行っています。