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のんびりYOGA と Natural life in Hamburg

日独でYoginiナース、助産師&保健師。ハンブルグにてヨガクラス運営中。月1の日本人ママのための赤ちゃんサークル運営中。ベジタリアンでナチュラルな生活と医療情報をお届け中です。

のんびりヨガ×ハンブルグ

ドイツでの妊娠生活☆母子手帳の翻訳⑦健診記録の見方

前回から母子手帳の翻訳と助産師による注目ポイントを掲載しています。
■日本とドイツの母子手帳の違いと1ページ目

yogaflower.hatenablog.com

 ■2~4ページ(妊娠期の感染症血液検査結果について) 

yogaflower.hatenablog.com

  ■5ページ目前半、問診項目とリスク妊娠の管理についてはこちら

yogaflower.hatenablog.com

 ■5ページ後半、妊婦への生活アドバイス

yogaflower.hatenablog.com

■6ページ目前半、妊娠時の所見について 

yogaflower.hatenablog.com

■6ページ後半、出産予定日の算出について

yogaflower.hatenablog.com

 

毎回の妊婦健診項目について、Dr.は何をチェックしてる?

■7~8ページ見開き

ドイツの母子手帳ページにある項目を解説しながらみていきます。

毎回の検診でDrが記入していきます。

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健診の回数は?

ドイツでは、基本的に31週まで1カ月に1回、それ以降は2週間に1回、妊娠初期と予定日間近では経過により回数がやや増えます。

これは日本の健診とあまり変わりない回数ですが、あくまでも次回の予約には経過によるので、個人差があります。

毎回の健診では何をする?

毎回の健診の流れをご紹介。
基本的な考えや項目は、日本と大きな差はありません。

一般的にハンブルクの産婦人科はいつも混んでおり、予約も取りにくい状況です。予約時間を遅れると日にちを改めるまたは、1番最後まで待たされる可能性もあるので注意しましょう。

●Gravidogramm

●妊娠経過記録

 

●Datum
●日付

 

●Schwangerschaftswoche
●妊娠週数

 

●SSW ggf. Korr.
●修正妊娠週数

エコーの結果による胎児の大きさにより、はじめに算出された週数から変更があった場合にこちらに記載されます。

 

●Kindslage
●胎児の位置

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産婦人科専門医・周産期専門医からのメッセージ

 

胎位とは子宮の中における胎児の位置関係を表していて、分娩時に頭を下にしている頭囲以外は体位異常となります。実際には下記のように母子手帳に記入されます。

Schädellage (SL) (KL):頭位, Beckenendlage (BEL):さかごでおしりが下、 Querlage (QL):横位, äglage (S) :斜位

 

しかし赤ちゃんの周りには羊水がたくさんあり、プールの中で泳ぐように自由自在に動いています。赤ちゃんの体が大きくなるにつれて、水分の量が減ってくることから次第に大きな動きができなくなり、頭を下にするという姿勢に落ち着いてきます。

 

一般的に「さかご」診断されるのは28週頃で全体の3分の1の妊婦さんが指摘をされると言われていますが、さかごのままお産になるのは全体の3~5%といわれています。

 

☆さかごをなおすためには楽な姿勢でいること

お腹が固く、張りやすい状況ではあかちゃんにとって好ましい状況ではありませから、楽な姿勢でリラックスしていることが一番です。

 

●Fundusstand Symph.-Fundusabstand 

●子宮底の位置

子宮が妊娠週数に合わせて大きくなっているかを測定します。日本では何センチか測るのですが、ドイツではあくまでも目安。

恥骨結合やおを基準にドイツの母子手帳で記載されています。

例)

Sy+2:Sy(恥骨結合最上部)より指2本、N+3:N(お臍)より指3本

 

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http://baby.cocokarada.jp/column/01_04.html


●Herztöne

心音

 超音波検査により測定します。通常妊娠6~7週になると胎児心拍動が確認できます。

 腹壁を通して、胎児心音を確認(ドップラー法、トラウベ法)は妊娠12週以降確実に聴くことができます。

正常値は120~160回/分で、胎児心音を聴くことで不整脈や徐脈、頻脈の有無と胎児の状態を確認しています。

 

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☆なぜ赤ちゃんの心拍は大人よりも早い?

胎児心拍は薬や母体の状態、子宮の収縮などの影響を受けて速くなったり遅くなったりします。胎児の心臓はまだ小さく機能も未熟であるため、大人に比べて心拍が速いのです。

 

●Kindsbewegung  
●胎動

胎動を感じるのは、だいたい 週からですが個人差があります。
健診で、Drからも聞かれますが、「先週から胎動が毎日ありますよ」と報告すると先生との会話のきっかけにもなります。

 

☆胎動はいつから?

通常、胎児は8週頃から元気に動いていますが胎動を感じるようになるのは一般的に

18-21週頃。経験の差から経産婦のほうが胎動に気付きやすいといわれています。


はじめは、「これかな?」といった感じで分かりにくいものですが、次第にはっきり分かるようになります。感じ方には個人差があるので、さまざまですが、丸一日胎動を感じない場合には、受診をしましょう。

 

☆どんなふうに動いているの?

妊娠中、さまざまな動きをする赤ちゃん。その動き方には個人差があり、動き方もさまざまです。

●呼吸様運動
呼吸をしているように胸やお腹を動かします。

●キッキング
手足を曲げたり伸ばしたり。初めに気付きやすいうごきでもあります。

●あくび
あくびをしたり、目を動かしたりすることも。

●指しゃぶり
口に触れたものを加えたり、羊水を飲み込んだりもしています。

●ローリング
一回転したり、体の向きを変える動き。

●しゃっくり
ピクピクっと動いていても、痙攣している訳ではありません。


●Ödeme
●浮腫

 

☆妊娠とむくみは、切っても切り離せない関係
夕方になると体内の水分が下がってむくみやすくなります。になってもむくみが引かなかったり、顔や手の先までむくみがある場合には、全身に回っている以上に、水分がたまっています。

1週間に体重が500g以上増えた場合には、注意が必要です。

 

☆水分の極端な制限は避けて

むくみを防ぐために水分の摂取を必要以上に抑えてしまう方がいます。
体内に取り込む水分が少ないと脱水症状を起こす心配があります。

 

●Gewicht
●体重

体重管理指導は、日本とドイツでは大きく違います。
日本では一般的にドイツより厳しく指導されますが、BMIによる個人に合わせた管理をおすすめします。

初期に悪阻などで体重が増えない場合は、心配いりません。

中期は1週間に200-300gの増加が目安といわれており、後期に入ると400gほど増える場合もあります。

体重増加やお腹の大きさにも個人差がありますので、心配な場合には医師や助産師に相談しましょう。

 

☆太りすぎはこんなリスクが

・妊娠糖尿病
・妊娠高血圧症候群
・産道に脂肪がつき、胎児が通りにくい
・微弱陣痛
・産後の回復の遅れ

 

☆ダイエットは禁物

必要な栄養素を取ることも大切なので、あくまでも食事量を極端に減らすなどのダイエットはやめてください。

 

☆カロリーカットのポイント

・蒸し焼き、蒸し煮にする
・網焼きで脂肪を落とす
・きのこでボリュームアップ
・肉は湯通しして使う
・電子レンジで下ごしらえ
・鍋ものにする
・低カロリー食材を選ぶ

 

https://www.instagram.com/p/BHwKWhchGlV/

豆腐を使うことでケーキもヘルシーに作ることができます。

 

●Hb(Eryl)
●ヘモグロビン値

妊娠中は、血液量が増えますが赤血球はさほど増えないために貧血気味になります。定期健診でも2-3回は貧血検査が行われています。 

 

☆ひどくなる前に

鉄は赤血球を作る他にも、酸素と結びついて身体中に酸素を運ぶ働きをしています。鉄が不足すると、めまいや動悸、倦怠感、手足の冷えなどを招きます。このような状態でも赤ちゃん優先でで鉄が供給されるので心配いりません。

 

さらに進行し酷い貧血になると分娩時に微弱陣痛など多くのトラブルを招く恐れがあります。

 

☆鉄剤は赤ちゃんに影響ない?

貧血は予防が不可欠ですが、なかなか改善しない場合にはですが鉄剤が処方されます。鉄を補給するだけですので、赤ちゃんへの影響を心配する必要はありません。

人により胃腸に不快感が現れることがあるので、その場合には身体に合う鉄剤に変更する必要があります。

 

https://www.instagram.com/p/BFj3wIJxwl4/

鉄剤が処方される前のシロップでの予防をオススメしています。

 

●RR syst./diast. 

●血圧

妊娠高血圧症候群の鑑別のために行われます。
正常値:140/90mmHg未満(WHO世界保健機関より)

低血圧を指摘された場合には、急な立ち上がりや朝起きるときなどに注意が必要です。

 

●尿検査

毎回の健診では、尿検査は必須です。尿検査からは以下のことがわかります。

 

●Eiweiß

●尿タンパク

●Zucker
●尿糖

●Blut
●出血

 

●Vaginale Untersuchung

●内診結果

 

●Risiko-Nr. nach Katalog B カタログB対応リスク番号
●リスクナンバー(前ページカテゴリーBより)
診断名はこちらの番号が、記載されます。

●Sonstiges/Therapie/Maßnahmen
●その他、治療法、処置

これらの項目を総合的にDrが判断し、経過を見ていきます。またドイツでは助産師がこの健診を行う場合もあり、交互に健診を受けたりする場合もあります。