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のんびりYOGA と Natural life in Hamburg

日独でYoginiナース、助産師&保健師。ハンブルグにてヨガクラス運営中。月1の日本人ママのための赤ちゃんサークル運営中。ベジタリアンでナチュラルな生活と医療情報をお届け中です。

のんびりヨガ×ハンブルグ

心配性な助産師の26時間分娩記録④最終話

無事に赤ちゃんが出てきて放心状態のところへ、胸の中に赤ちゃんがやってきます…

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カンガルーケア

これはバースプランにも書いていてやりたかったことのひとつ。

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下記にカンガルーケアについて詳しく書かれています。

https://welq.jp/38174

 

カンガルーケアとは、産まれてすぐへその緒を切るまえに胸に赤ちゃんを抱き抱えます。

 

外に出て体温の下がった赤ちゃんと、出産を乗り越え体温の上がったお母さんが肌を合わせる、自然の節理に沿ったケア。

母子への精神的な効果も抜群で、ドイツでも日本でも行なわれているケアです。  

鳴き声とともに、安堵した気持ちが押し寄せました。

 

へその緒はパパに

へその緒はパパが切断する、これも事前に話をしていたのでスムーズに出来ました。

「へその緒は、ブニブニした白っぽいホースみたいで、中には太い血管が透けて見えるよ」と事前に説明するときみわるがっていましたが、本番は感動した様子で切断してくれました。

また切断したハサミも持ち帰ることができました。

 

胎盤は…

そして最後は、胎盤が出てきましたが、それと同時に暖かいものが流れてくる感覚が…

 

「出血‼︎」

ドクターが叫ぶと同時にアイスノンがお腹の上に乗ります。長引いたお産で、子宮収縮が遅れ出血していると、気づきます。

アイスノンを乗せたお腹の上から鱗状マッサージ(お腹の上から触れる子宮を円を描くようにマッサージ)しようとするも意識が遠のき上手くいきません。

 

再度、促進剤が点滴されて子宮収縮問題なく起こり一安心でした。出血量は1リットルを超えてしまいます。

 

今度はベビーが…

そんな母の状態に全員が意識を取られている間に、胸のベビーをみると真っ青に‼︎

 

長引いたお産で、赤ちゃんにもやはりストレスがかかっていました。

すぐさま小児科医に連れて行かれます。

アプガースコア(新生児の産まれたときの状態を点数化したもの)は低いだろうなと、意識が遠のく中で考えていました。

 

処置はすぐに行われ、グルコースとSpO2(末梢の酸素飽和度を調べる機械)を付けて帰ってきて、一安心。

 

へその緒ももらい…

バースプランの面接時に、あらかじめ伝えておいて良かったことのひとつに、へその緒の切れ端が欲しいと伝えておくことがありました。

へその緒を保管する習慣は、ドイツにはないため、希望を伝えておく必要があります。

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「このへその緒の切れ端はどうするの?」と聞かれ、母と子の絆の証として乾燥させてとっておくだけで、何もしないと返答…

 

最後に

なんとか出産後4時間後には車椅子で、母子ともに病棟に戻ることができました。

 

自然経過も素敵だけど、いざという時の医療体制の大切さとサポートの偉大さを身をもって体験。スタッフの丁寧な対応に感謝し、長時間付き添ってくれた主人とも新しい絆ができたように思います。

 

お産への対応や医療処置に関しては、日本とドイツ、大きな差はありません。小さな病院で出産件数も多くないことから、スタッフにも余裕がるように思いました。

ドイツの病院は日本よりもスタッフが少ないことが多く、あまり分娩件数が多い大きな病院では、医療的な優先順位をつけてスタッフが対応するため、マッサージや細かいケアに手が及ばないこともあります。

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やっぱり握り飯! 

病棟にもどって来て、1番初めに食べたのもお握りでした。また、分娩経過中にも少しつまんで、エネルギー補給をしました。

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出る前に2合分、主人の作った凸凹の大きめの梅干しおにぎりでしたが、やっぱり日本人!

 

パサパサのドイツパンは、味覚にあいません。海外での出産を予定されてる方には、ぜひオススメしたい、「入院前の握り飯!」となりました。